企業価値評価と意思決定を巡る最新の課題と実務対応 手法の選定や算定等において頻出する課題、価格等の意思決定における心理的トラップと回避策 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-08-20(金) 13:30~16:30 |
講師 |
アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリーサービス株式会社 マネージングディレクター 梅村 秀和 氏 国内証券会社にて株式アナリスト業務に従事後、アーンストアンドヤンググループに入社。主にM&Aにおける、株式・債権・無形資産等の価値評価(バリュエーション)業務に従事。2006年より現職。日本証券アナリスト協会検定会員。主な執筆として『コーポレート・ファイナンス 企業価値評価の理論と技法』(分担訳、中央経済社、2002年)、『リアルオプションと経営戦略』(分担執筆、シグマベイスキャピタル、2006年)、「企業価値をめぐる最近の諸問題」(事業再生と債権管理、2007年7月)、「適切な企業価値評価の実施ポイント」(ビジネス法務、2010年4月)など。 |
概要 | M&A取引の増加に伴い、専門家以外の実務家にも価格算定に関与する機会は急激に拡大し、今や企業評価は実務知識として相当に浸透するとともに、必須のものとなっている。こうした状況から書籍等を通じた評価手法自体の習得機会は豊富にあるが、実際の取引では、例えば手法の選択、各種指標の設定における恣意性の問題、等々の極めて多くの留意点があり、実務に耐えうる水準に達することは容易ではない。近時、取引価格を巡る訴訟の多発、景気低迷に伴う見通しの不透明感などの事情から、価格算定等に一層の説明責任が求められ、困難さを増すなかで、評価の精緻化、厳格化は喫緊の課題であるといえよう。 本講演の前半では、評価の技術的側面に焦点を当てる。書籍等で十分に述べられていないものの、価値に相当のインパクトを与える事項、現状の算定の実務において頻出している問題点などについて実例を交え、講師の豊富な経験に基づいて解説することで、高度に実践的な知識習得を図る。 また、実際の評価においては主観に影響されがちな要素も多いことから、価格等の意思決定には多くの重大な陥穽があるのが実情である。後半では、意思決定を妨げる様々な「心理的トラップ(罠)」について、「頭の体操」的な内容により、わかりやすく解説することで、評価の過程や評価結果に基づく意思決定の問題を考察する。 |
詳細 |
1.実務上の評価テクニック (1)評価手法とその選定 ~インカム、マーケット、及びコスト・アプローチのメリット、デメリット等を総合的に検討 ・価値評価を巡る最近の動向 ・価値手法の変遷 ・立場、業種、ステージ等による評価手法の違い (2)算定における実務上の留意点 ~DCF法を中心としつつ、重要な他手法との比較等を交えて ・FCF算出上の留意点(事業計画の確認、評価対象に応じた永続価値の算定 など) ・割引率推計上の留意点(βの選定、FCFとの整合性、各種プレミアム など) ・評価及び価値調整に係る留意点(価値の調整、税効果、循環/非循環型評価 など) ・類似会社及び倍率選定上の留意点(類似性の検証 など) (3)算定結果と判定 ・比較すべき価値ベースの統一 ・総合判断における留意点 2.意思決定に潜む罠 ~価格等の意思決定において陥りがちな恣意性等の問題について、心理的要因と解決策を探る (1)スキーマ(心理的描写)とヒューリスティックス(意思決定における暗黙の仮定) ・認知の構造 ・意思決定の現実 (2)意思決定におけるトラップ ・様々なトラップ(ヒューリスティック、バイアス など) ・トラップの回避策 (3)価値評価とトラップ 3.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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