わが国及び海外における公的年金積立金の運用動向 制度的な構成及び金融構造への影響を中心に |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-09-01(水) 13:30~16:30 |
講師 |
年金積立金管理運用独立行政法人 審議役・企画部長 玉木 伸介 氏 79年東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。考査局、企画局、国際局、情報サービス局広報課長。01年総合研究開発機構(NIRA)主任研究員、04年預金保険機構(財務部長等)を経て、09年より現職。著書等として、『年金2008年問題 ― 市場を歪める巨大資金』(日本経済新聞出版社、04年)、『国債と金利をめぐる300年史』(共著、東洋経済新報社、05年)、『人口減少と総合国力 ― 人的資源立国をめざして ―』(共著、NIRAチャレンジブックス、04年)、「公的年金制度の財政評価のための会計情報の開示と公的年金にかかる政策形成」((財)年金シニアプラン総合研究機構、「公的年金運用のリスク許容度に関する研究」報告書第5章、07年3月)、「破綻処理 新たなモデルで ― 債権の証券化に対応 ― 」」(日本経済新聞「経済教室」、08年9月24日)、「金融仲介経路の多様化と安全網の役割について ― 「市場」流動性回復のための対応を中心に ― 」(預金保険研究、第10号、09年3月)、「米国金融危機の教訓と預金保険制度等の安全網」(北京金融会議 ― 国際学術討論会「応対金融危機:構築亜州金融市場新秩序」、08年11月26日)ほか。元埼玉大学非常勤講師。 |
概要 | わが国の公的年金(国民年金、厚生年金)積立金は、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が管理運用を行う、GDPの3割にも達する巨大なファンドであり、その在り方は年金財政のみならず金融資本市場のあり方にも無視し得ない影響を与える。 このようなわが国の公的年金積立金の運用は、平成13年の「財投改革」でその姿を現したものであり、わが国の経済及び金融構造の変化を反映して大きな変貌を遂げている。 海外においては、国により、公的年金制度の歴史や現状に大きな差異があるばかりでなく、公的年金積立金の運用のための制度や組織にも、それぞれの国情を反映した明確な特徴がある。 本講演では、このような各国の公的年金積立金が、特に運用のための制度や組織について、どのような考え方のもとでどのような変遷をたどってきたのか、そして近年の金融資本市場の環境変化の中でどのような対応をしてきたのかを概観するとともに、今後の世界の金融資本市場の変革の中でたどるパスを展望する。なお、今後、2009年度「業務概況書」の公表が予定されているが、直近の運用結果など、GPIFの最近の状況に関しては、必要に応じ、講演時点の状況により可能な範囲で言及することとする。 |
詳細 |
1.わが国及び海外における公的年金積立金の概要 ・わが国の公的年金積立金の概要 ・国により大きく異なる運用のための制度と組織 2.わが国及び海外における公的年金積立金運用の構造 ・伝統的な資産クラスによる運用 ・新たな資産クラスによる運用 ・非市場性の運用 ・裁量的な運用と非裁量的な運用 ・自ら行う(インハウス)運用と委託運用 3.近年の市場変動と公的年金積立金の運用動向 ・“conundrum” “Goldilocks” “search for yield” “sub-prime bubble” “Lehman Shock” “liquidity crisis”・・・ ・機関投資家の行動とリターンの振幅拡大 ・市場参加者としての公的年金 ・今後の課題 4.その他~GPIFを巡る最近の状況 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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