保険会社における顧客保護等を巡るコンプライアンスと実務上の留意点 約款規制・説明義務・助言義務と改定保険検査マニュアルや金融ADR対応を中心に、債権法改正等も踏まえて |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2011-07-06(水) 13:30~16:30 |
講師 |
森・濱田松本法律事務所 足立 格 弁護士 01年司法試験合格、02年東京大学法学部(私法コース)卒業。03年弁護士登録と同時に森・濱田松本法律事務所入所。10年中央大学法科大学院兼任講師(企業金融と法)、早稲田大学法科大学院寄付講座講師。同年一般社団法人保険オンブズマン紛争解決委員。主たる業務分野は、金融法務(金融取引法及び金融規制法)、商事紛争案件、債権回収案件、知的財産関連案件等。入所以来、金融規制案件及び国内企業の訴訟・紛争案件に広く携わっており、犯罪被害者保護・支援等の公益活動も行っている。 |
概要 | 保険会社にとってコンプライアンスの重要性は言うまでもない。中でも、昨今の保険検査マニュアルの改定や消費者保護に向けた各界の動向(例えば、債権法改正や集団的消費者被害救済制度策定等)を踏まえれば、顧客保護をめぐるコンプライアンスはとりわけ重要である。この観点から、保険会社としては、昨今改定された保険検査マニュアルに配意するのはもちろんのこと、浩瀚なコンプライアンス上の諸問題の中でも、言わば入口における顧客保護の問題である約款規制、説明義務や助言義務の議論のほか、出口における顧客保護の問題である金融ADR対応(とりわけその手続きの特色や社会的要請を考慮した対応)についても検討しておく必要があろう。 以上を踏まえて、本講演では、約款規制、説明義務や助言義務に関し、従来の議論と今後想定される方向性等について、実務上押さえておくべきポイントを分かりやすく解説すると共に、金融ADRへの対応について、具体的事例を踏まえて解説する。また、改定保険検査マニュアルについて顧客保護等管理態勢を中心に実務上の留意点についても検討する。 なお、債権法改正の最新動向(中間論点整理)や集団的消費者被害救済制度の最新動向についても、可能な範囲で適宜触れることとする。 |
詳細 |
1.約款規制 (1)法的根拠と従来からの議論 (2)留意すべき裁判例 (3)実務上の注意点 (4)今後の方向性(債権法改正の動向も含めて) 2.説明義務・情報提供義務 (1)法的根拠と従来からの議論 (2)留意すべき裁判例 (3)保険業法上の規制との関係 (4)実務上の注意点 (5)今後の方向性(債権法改正の動向も含めて) 3.助言義務 (1)法的根拠と従来からの議論 (2)留意すべき裁判例と学説 (3)実務上の注意点 (4)今後の方向性(債権法改正の動向も含めて) 4.金融ADR対応 (1)導入の経緯と社会的要請 (2)具体的実例と特色 (3)実務上の注意点 (4)今後の方向性 5.改定保険検査マニュアル (1)改定のポイント (2)顧客保護等管理態勢における実務上の留意点 (3)保険募集管理態勢における実務上の留意点 (4)その他 6.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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