【EXECUTIVE SYMPOSIUM】金融機関のコンダクトリスク管理の取り組みと顧客本位の業務運営実現のポイント
配信期間
2024年2月22日(木) 13:00 ~ 2024年5月22日(水) 13:00
料 金 
1名につき35,400円(資料代・消費税を含む)
受講形式
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【リバイバル配信】金融機関のコンダクトリスク管理の取り組みと顧客本位の業務運営実現のポイント

「顧客本位の業務運営に関する原則」が2017年に金融庁より発表され、2023年6月には「リスク性金融商品の販売会社による顧客本位野業務運営のモニタリング結果」が金融庁より発表されています。また、「コンダクトリスク」においては社会規範等からの逸脱により、利用者保護や市場の公正・透明の確保に影響を及ぼし、金融機関自身にも信用毀損や財務的負担を与える可能性があるリスクとして耳にする機会も増え、注目を集めています。その中で、昨今の金融機関における不適切事案発生により、金融機関はさらなるコンダクトリスク管理の強化と顧客本位の業務運営の取り組みの深化・推進が問われています。

本セミナーでは、「コンダクトリスク管理」と「顧客本位の業務運営」、二つのテーマを取り上げます。金融庁、ソニーフィナンシャルグループ、田辺総合法律事務所、みずほフィナンシャルグループの講師陣より、各セッションにおいて最新動向と取組事例、今後の展望についてご講演いただきます。

※本セミナーは2024/2/21(水)に開催・収録したセミナーのリバイバル配信です。

プログラム

【第一部】顧客本位の業務運営について

  • 金融庁 総合政策局 リスク分析総括課 コンダクト監理官 伊藤 公祐
講師略歴
【伊藤 公祐 氏】
(いとう こうすけ)
経歴:2003年金融庁入庁後、在仏OECD日本政府代表部への出向、証券取引等監視委員会事務局総括調整官、資金決済モニタリング室長等を経て、2023年から現職。
概要
金融庁においては、2017年に策定・公表された「顧客本位の業務運営に関する原則」に基づき、金融機関に対して、顧客の最善の利益の追求し、顧客本位の良質なサービスの提供を行うよう、主体的な取組みを促してきました。
こうした中で、リスク性金融商品の販売・管理態勢の構築等について、金融機関に対するモニタリングを行っております。
本セッションでは、当該モニタリングの結果を踏まえ、顧客本位の業務運営に係る現状と課題等についてご説明します。
講演詳細
  1. 顧客本位の業務運営の確保に向けた取組み及びコンダクトリスク管理
  2. 顧客本位の業務運営に係る現状と課題(これまでのモニタリングの結果等)
  3. 今後のモニタリングの方向性等

【第二部】ソニーフィナンシャルグループにおける「コンダクトリスク2.0監査」の取組み

  • ソニーフィナンシャルグループ株式会社 執行役員 兼 監査部長 泉 洋太郎 ソニーフィナンシャルグループ株式会社 監査部 統制担当部長 中島 正人 ソニーフィナンシャルグループ株式会社 監査部 マネジャー 森岡 麻衣 ソニー生命保険株式会社 内部監査部 マネージャー 篠﨑 明子

    ※当グループ内で役職表記(マネジャー/マネージャー)が異なります

講師略歴
【泉 洋太郎 氏】
(いずみ ようたろう)
経歴:プライスウォーターハウスクーパースLLP ニューヨーク事務所におけるアシュアランス&ビジネスアドバイザリー業務を経て、外資系金融機関にて要職を歴任。コロンビア大学を経て早稲田大学より博士号を受理(国際経営学専攻)。第23回青木賞を受賞(日本内部監査協会)。

【中島 正人 氏】
(なかじま まさと)
経歴:公的機関における保険・年金数理業務、大手監査法人における金融機関への内部管理態勢構築・高度化支援/年金・保険数理業務を経験後、外資系保険会社内部監査部門等を経て現職。

【森岡 麻衣 氏】
(もりおか まい)
経歴:マネックス証券株式会社入社、外資系保険会社の内部監査業務、Fintech企業での内部監査部門立ち上げ経験を経て現職。

【篠﨑 明子 氏】
(しのざき あきこ)
経歴:大手監査法人金融部門にて外部監査業務経験後、メガバンクにてSOX監査、業務監査等の内部監査業務を経て現職。
概要
現在、コンダクトリスクの重要性が認識されています。ガバナンス体制やマニュアル等で規律するにしても、役職員の行動(コンダクト)は、各人の考え方によるところがあり、どのようにリスク管理を行うかが問題となっています。私共は、この問題に対して、不正防止等の「守り」の行動(コンダクトリスク1.0)だけでなく、大企業病対策等の「攻め」の行動(コンダクトリスク2.0)の両面から考えております。経営理念とそれに基づく行動規範の浸透は、色々な部署が協業して行うこともあるかと思いますが、その中でも、内部監査の果たせる役割について当グループの取組みを本セッションでご紹介させていただきます。
講演詳細
  1. コンダクトリスク2.0概要
    (1)企業文化・企業風土(組織風土)・カルチャーとは「何の」リスクか
    (2)内部監査の果たせる役割
    (3)コンダクトリスク管理の3つの段階
  2. ソニーフィナンシャルグループにおける取組み
    (1)当グループのビジョン・バリューの紹介
    (2)グループ各社に対するビジョン・バリューの連携
  3. コンダクトリスク監査の概要と実務
    (1)コンダクトリスク2.0の監査
    (2)浸透策のフレームワークの監査プログラムと評価方法
    (3)ソニー生命保険株式会社でのコンダクトリスク監査の実施
    (4)見えてきたこと~PDCAの重要性と継続的な浸透度の深化

【第三部】金融機関におけるコンダクトリスク管理・カルチャー監査のポイント

  • 田辺総合法律事務所 パートナー弁護士 日米公認会計士・公認不正検査士 東 浩
講師略歴
【東 浩 氏】
(あずま ひろし)
経歴:1985-2014年株式会社東京銀行(現三菱UFJ銀行)に勤務 主に国際金融業務、米国勤務通算8年の他、コンプライアンス統括部法務室、与信監査室などに在籍 日米金融当局対応にも従事 2015年より田辺総合法律事務所パートナー弁護士。日本郵政株式会社グループコンダクト向上委員
資格:日米公認会計士・公認不正検査士・公認内部監査人・税理士・不動産鑑定士・証券アナリスト
書籍:「コンダクトリスク」(金融財政事情研究会)、「コンダクト・リスク管理と企業カルチャー改革」(ビジネスロージャーナル 2019/12)「内部通報 国内・海外のグループ会社」(同2017/4)「民間事業者向けガイドライン」(同2017/3)、「企業法務のFirst Aid Kit」(共著 第一法規2019/2)等
概要
近時のステークホルダーの要求の多様化・高度化に伴い役職員によるコンダクトリスクが高まる状況下、役職員の行動に影響を与える企業文化をステークホルダーの要求を満たすものにしておく必要があります。これに伴い、企業カルチャーに対する監査の重要性は高まっており、実際にカルチャー監査を実施する企業が増えつつあります。
そこで、本セッションでは、内外規制当局動向や先行するグローバル金融機関等の事例を踏まえつつ、コンダクトリスク管理とカルチャー監査(含む顧客本位業務運営関連監査)等についての実務上のポイントについて踏まえて解説していきます。
講演詳細
  1. コンダクトリスク管理・企業カルチャー改革が要請される背景
  2. コンダクトリスク管理と企業カルチャー改革
    (1)コンダクトリスク管理-問題となる具体例
    (2)不祥事予防の規範と行動規範改定のポイント
    (3)企業カルチャー改革のポイント-行動規範の浸透
  3. 企業カルチャー監査実務のポイント
    (1)企業カルチャー監査の概要
    (2)企業カルチャー・テーマ監査
    (3)顧客本位業務運営関連監査

【第四部】みずほフィナンシャルグループにおけるお客さま本位の業務運営に向けた取り組みについて

  • 株式会社みずほフィナンシャルグループ 兼 株式会社みずほ銀行、みずほ信託銀行株式会社 コンプライアンス統括部長 村上 浩士
講師略歴
【村上 浩士 氏】
(むらかみ こうじ)
経歴:1996年第一勧業銀行(現:みずほ銀行)入社、1999年同法務室へ異動
2008年米国法科大学院へ留学、2010年以降米州審査部、米州営業部を経て、
2016年法務部次長に就任
2020年フロンティアビジネス推進部 部付部長 兼 LINE Credit株式会社取締役にてソフトバンクやLINEとの合弁プロジェクトに携わる
2022年より現職に至る
概要
今年度新たにスタートした企業理念のもと、お客さまの最善の利益の追求を掲げ、フィデューシャリー・デューティー(FD)を推進しています。お客さまの利益に真に適う商品・サービスを提供するために、1線・2線が連携し、適切な商品組成・販売やアフターフォローに向けた態勢整備を進めるほか、検証・モニタリングを通じて、FD実践を深化させています。また、役員レベルでFD実践・推進上の課題を集中討議する会議体を設置するなど、より実効的なFDの推進・管理態勢に取り組んでいます。本セッションでは、〈みずほ〉におけるお客さま本位の業務運営にむけた推進と管理態勢の構築に係る取り組みと現状の課題から今後の展望について解説いたします。
講演詳細
  1. みずほフィナンシャルグループのお客さま本位の業務運営に関する推進態勢
    (1)〈みずほ〉の企業理念・FDの目指す姿
    (2)〈みずほ〉のFD推進態勢 ~ 組織態勢 ~
    (3)〈みずほ〉のFD推進態勢 ~ ガバナンス態勢 ~
  2. フィデューシャリー・デューティー実践における〈みずほ〉の取り組み
    (1)1線におけるFD実践の取り組み
    (2)2線による1線のFD実践状況の管理
    (3)FDの浸透・定着に向けた取り組み
  3. フィデューシャリー・デューティーに関する課題と方向性
    (1)課題の全体感
    (2)グループ連携 ~〈みずほ〉ならではの取り組み~
    (3)ルールベースからプリンシプルベースへ

配信概要

タイトル
【リバイバル配信/EXECUTIVE SYMPOSIUM】
金融機関のコンダクトリスク管理の取り組みと顧客本位の業務運営実現のポイント
配信期間
2024年2月22日(木) 13:00 ~ 2024年5月22日(水) 13:00
※配信期間中は土日祝日を含めいつでも何度でもご視聴いただけます
受講形式
オンライン受講
受講費
1名につき35,400円(資料代・消費税を含む)
推奨対象
銀行・証券・保険・カード会社をはじめとする、経営企画部門・コンプライアンス部門・リスク管理部門、内部監査部門、営業企画部門の実務担当者ならびに経営者・管理者クラスの方々。
また、金融ソリューションを手掛ける事業会社の担当者の方々。
主催
株式会社セミナーインフォ
補足事項
■総講義時間:約3時間40分
■視聴案内:お申し込み後3営業日以内に「視聴に関するご案内・視聴URL」をお送りします。
■支払期限:お申し込みから1か月以内にお支払いをお願いいたします。

※配信画面の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。
※アプリからID・Passを入力してのご視聴はいただけません。アクセス制限がある場合は、個人所有の端末等でご視聴をお願いします。
※ご使用PC、ネットワークにかかるセキュリティ制限がある場合、事前に社内ご担当部署等にご確認をお願いします。
※講師との名刺交換は承っておりません。
※第一部・第二部に関するご質問は、弊社宛にご連絡ください。
※第三部・第四部の講師へのご質問は、ご送付する資料に記載の講師連絡先へ直接ご連絡ください。

【受講証明書発行可能】
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  • 配信期限:5/22(水) 13:00
  • 1名につき35,400円
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